Works
大腸肛門病センター 高野病院 Coloproctology center Takano hospital
くまもとアートポリス(以下KAP)90番目のプロジェクトとして2013年8月に公開審査で選定された大腸・肛門病を専門とした民間病院(166床)である。敷地は熊本市内、県立劇場(設計:前川国男)や小学校から大学に至るまで多くの文教施設に囲まれた中層建築が多く、高木の並木など、緑も適度に植樹された地域である。 「自然に開き、人と和す」というテーマがKAPの命題であり、私たちはこの命題に以下のように応えた。 ① 患者、来館者、ドクター、ナース、事務員に至るまでこの病院に関わる人全てが阿蘇山や熊本の自然を日常的に感じられる空間構成及びランドスケープ計画 ② 外来・サービス機能、管理ゾーン、患者ゾーン、アメニティゾーンを機能別に層状に明確に分離しながらも縦動線や吹き抜けなどを利用した各分野の連携強化 ③ 病室(4床室)を個室的多床室とし、患者や家族のプライバシー、環境の選択性をより充実させた有機的な病室構成 機能性と自然性の追求は決して反駁するものではなく、病院という誰もが必要とする公共性の高い施設だからこそ、患者だけでなくその地域全体で考える建築が求められている。大腸肛門病センター高野病院は地域に開かれ、ひいては人に開かれた新しい病院である。
- year
- 2017.06
- program
- hospital
- location
- Kumamoto-shi, Kumamoto, Japan
- structure
- steel, reinforced concrete
- scale
- 6 stories
- site area
- 12,119.50 m2
- building area
- 5,677.32 m2
- total floor area
- 18,956.48 m2
- design period
- 2013.9 - 2015.9
- construction period
- 2015.10 - 2017.7
- status
- Built / Completed
- category
- Building
- staff
- Jun Yanagisawa, Yasuhiro Murano
- proposal
- 最優秀
- magazine title
-
- 新建築 2017年12月号
- partner
-
- 設計JV:共同建築設計事務所
- 構造:鈴木啓/ASA
- 設備:アウス企画設計事務所
- ランドスケープ:E-DESIGN
- 照明:CHIPS
- サイン:天野和俊デザイン事務所
- 高野病院 ウェブサイト
- https://www.takano-hospital.jp/renewal.html