Works

日野こもれび納骨堂 Ossuary in Hino Cemetery Park

自然を招く納骨堂

横浜市では近年、今後の墓地の確保や維持管理を含め「墓地問題」が課題となってきました。「日野こもれび納骨堂」はこうした状況の中、2013年8月に6,500厨子の機械式納骨堂として、プロポーザル方式で選定された公共施設です。敷地は緑豊かな公園墓地と傾斜地に建つ住宅地のちょうど中間に位置しています。そこで公園に建つ大らかな部分と住宅地に連続する小さなスケールが同居する集落のような建築群をイメージしました。低い軒と陶器質で出来た方形の大屋根群が公園墓地に落ち着きと多様な風景を生み出します。さらに自然に恵まれた周辺環境を活かし、内部のどこにいても外部の環境が感じられるよう温かみが感じられる開放的な空間をもつ納骨堂を目指しました。天井木ルーバーの間から自然光である「木漏れ日」が差し込み、木の内装は納骨堂という重い響きを和らげる効果を高めています。外構には横浜ゆかりの多様な植栽が施され、エントランスホールや待合スペースで待機している時間も花や樹形、さらに庭の風景を楽しめ、ゆったりとした時間を過ごせます。常に自然を感じ、穏やかな気持ちで先祖を悼むことが出来る「日野こもれび納骨堂」が地域を超えて市民に長く愛される施設となることを願っています。

year
2018.03
program
ossuary
location
Yokohama, Kanagawa, Japan
structure
steel, reinforced concrete
scale
1 story, 1 basement
site area
3,745.70 m2
building area
1,100.17 m2
total floor area
1,447.13 m2
design period
2013.09 - 2015.12
construction period
2016.09 - 2018.03
status
category
staff
, ,
proposal
最優秀
award
Array
magazine title
  • 新建築 2019年1月号
partner
  • 構造:A.S.Associate 鈴木啓
  • 電気・機械設備設計:ZO設計室
  • 電気設備監理:J・I設計事務所
  • 機械設備監理:日本環境設計
  • 家具:藤森アトリエ
  • 照明:CHIPS(永島和弘)
  • 外構:スタジオ ゲン クマガイ
  • サイン:天野和俊デザイン事務所
  • 光環境設計協力:東京工業大学 中村芳樹研究室
Photo
川澄・小林研二写真事務所(1枚目以外)